銭湯。曖昧な時の流れの中に立ち尽くす。

jinjin19542005-09-23

実は午前11時。れっきとした朝である。
どんよりと曇った空の中の逆光写真。

時間がとまってしまったような、不機嫌な佇まい。
そこには、カラーンと湯桶の音が響く爽快感は無く、唯どしんと立っているだけ。

無かったことにしたい、先日の総選挙。
見たくはない、テレビにでてくる下品な政治家たちの顔。
与党も野党も、為政者の目は国民のことなど見ていない。
自分の保身でいっぱいだ。

泣きわめき、土下座して助けて下さいと叫ぶ政治家に何ができるものか。
土下座しながら舌をぺろっとだしている。

議員会館の先生の部屋の趣味の悪さ。雑然とした書類の中に貼られている自分の選挙ポスター。
飛び交う社交辞令。オヤジとか代議士とか、国民の皆様のお声をいただき・・・とか、きっちりと、とか真っ向反対とか、言葉の選択も気味が悪い。

クールビズもパフォーマンスのユニクロポロシャツも、赤い勝負服も、気味が悪い。
ピンクの下品なおばちゃんなんか口にもしたくない。

久米宏さんだけが嬉々としていた今回の選挙。

できれば無かったことにしたいこの前の総選挙。
でも、目を離しているともっと取りかえしのつかないことになる。

5年遅れて来た世紀末のようだ。

どんよりとした秋の日。